こんにちは。
今週末は3連休ということもあって釣行を予定されていた方も多いと思いますが、さすがに雪の中にもかかわらず強行する人は少ないのではないでしょうか。
昨日の雪は止んで今日はよい天気になったため道路の雪も早く溶けているようなので助かりますが、まだまだ真冬なので雪が降る可能性高いと思います。
そういう時は、絶対に釣行を中止することをお勧めします。
というのも、もう15年位前の話ですが、私は釣りにハマり始めた頃で、夜中の2時頃に自宅を出て暗いうちに釣り場に着き朝まずめから釣りを始めるというのがお決まりの釣行パターンだった頃がありました。
あれはたぶん1月の成人式辺りだったかと思います。
今晩は冷え込む予報でしたが明日の天気は晴れということで、いつもどおり夜中に自宅を出発し、千葉県の外房方面にある勝浦に向かって車を走らせました。
途中の釣具屋で解凍をお願いしていたオキアミを受け取り、ワクワクしながら国道297号線を南下します。
国道297号線というのは、千葉県を東京湾に沿って走る国道14号線から市原市で合流する道で、房総半島を横断して低い山々を抜けて大多喜町というところを経由して一気に勝浦に到達する片道一車線の道です。
車の中では音楽を掛けながらのんびりと明日の釣りではどういうことを試そうかなどと考えていたのだと思います。
牛久という地名を過ぎてしばらく走るといよいよ車は山の中へ。
すると急にみぞれのような白い粒が風に乗って舞い始めましたが、それもつかの間、走っているうちにまた止みました。
予報通り、車の外はかなりの寒さのようです。
そのうち車は大多喜の市街地を過ぎていよいよあと1時間程で勝浦に着く…
ハズでした。
大多喜市街地を過ぎてさらに山道を走っていると、今度はみぞれではなく雪が舞い始めたのです。
天気予報は行くではなく晴れのハズ。
そう、山の天気は市街地の天気と違うということを、この時初めて学んだんです。
「まあ、このくらいだったらすぐにまた止むだろう!」
などと考えながら走っているうちに、山中のゆるやかにまっすぐ続いて行く上り坂に差し掛かりました。ヘッドライトが照らすその先に広がるのは、さっきまでの景色が嘘のような雪景色です。おまけに民家もなく街灯もほとんどなく、当たりは真っ暗。
さすがにヤバイと感じ始めた頃には既に遅く、徐行のタイヤがいきなり滑りハンドルを取られてしまいました。幸い、どこかにぶつかることもなく停止しました。
焦ってなんとか抜け出せないかとアクセルを踏むものの、タイヤは雪の上で空転するのみ。
要するに、立ち往生してしまったわけです。
時刻は夜中の4時頃、日の出までまだ数時間ありますが、車の中で待つしかありません。寒い、寒い、このままでは凍え死んでしまう~。
それから何をして耐え凌いでいたか忘れてしまいましたが、日の出で辺りが見え始めた時に、目に見える範囲で5~6台は私と同じように立ち往生していた車があったことが分かりました。
ほんの数時間の出来事でしたが、それ以来、教訓として実行していることが2つあります。
1つは、車の中に、必ず寝袋(いざという時に寒さから身を守るため)とタオルを数枚(雪道からのタイヤ脱出用)を常に載せておくこと。
そしてもうひとつは、雪を思わせる予報の時は山に入らないこと。
いちばん確実にこのような事態を回避する方法はもちろん釣行を中止することです。
自然は絶対に甘くみていると、意外に簡単に生死に関わる事態に遭遇することになりますので、冒頭でも書きましたが、行きの予報の時には釣りをキャンセルし、家でゆっくり過ごしましょうね。