夕陽が水平線を染めた頃、いよいよ今回の実釣を開始です。
夕陽に向かって15m程先に砂地があるはずです。そこがポイントです。
約10分程コマセを入れ続けます。一回当たり5杯ずつ、最初はポイントを中心にしてやや広めに、その後はほぼポイントへ。散っているクロダイを徐々にポイントへ誘うようなイメージです。
南向きに竿を出していた釣り人が納竿です。
お互いに「お疲れ様でしたあ」と声を掛け合います。
第1投!
付けエサはオキアミイエローです。
潮は今が干潮で、これから21時頃に向けて上げ、その後は緩い下げ潮の予定。
ひと流ししてから仕掛けを回収します。
アレッ?
オキアミがそのまま残ってきます。
さては、早速時合いか、と期待します。
が、その後何投入れてもそのまま残って戻ってきます。なんとなく雲行きが…
サナギの日かな。
…
サナギもそのまま残ってきます。
まさかの魚不在?
真冬の海ではアリがちな話ですが、まだちょっと早いのでは。
それから2時間位でしょうか。
全く反応なし。こういう時って、早々とがっかりしてしまうこともあるのですが、心のどこかで、この時間帯、たまたま潮がよくないだけかも知れないと思おうとしています。
海は適度に波もざわついていて、全く釣れない気がしないというか。
そして、ペットボトルの水で一息入れ、今回は完全ボウズかもしれないなどと思って真っ暗な海と空の月明かり、満点の星を眺めていると、なんだか清々しい気持ちに切り替えることができました。
潮が変わるのをひたすら待ちます。
きっと魚たちが動き出す時間が来ると信じて。
そして、21時前頃でした。
それまでただただ波間を漂っていたウキに変化が。
エサ取りかもしれませんが、それでもよいから顔が見たい。
次の1投で、ウキが微妙に海中に引き込まれそうになったところですぐにアワセを入れると、やっと掛かりました~!
10センチ程のネンブツダイです。
魚の活性が出てきたな。
よし、集中だ!などと小声で独り言を言いながら、元気が盛り返して来ました。
そして、それから30分位経過した頃でした。
先程からウキがフラフラと海中に入ったかと思うとすぐに浮いたり。エサはつつかれてはいますが、初めは根があって海草か何かに引っ掛かりかけているのかもと思っていました。
が、ある時なぜか、クロダイでは?と直感したんです。
それからは、一度ウキ下いっぱい迄付けエサを落としてから、道糸を張り気味にして誘いをかけてみました。
すると数投目にウキが海中にスーッと引き込まれて行きます。
来たっ!
十分に引き込まれるのを待ってからアワセを入れると、久々のとんでもない重み。根掛かりかなと一応疑いますが、はっきりと竿先に生体反応が出ています。
途中まで浮いては潜るので良型グレかも。
それにしても力強い引きで、本当に楽しい!
というか、いつもそうですが、この時間は心から幸せを感じます。(笑)
十分に引きを楽しんでから無事に玉網に取り込んだのは、なんと48センチ程の立派なクロダイでした。
わあ―、楽しかったあ~
なぜか、スマホのカメラで撮ろうとしたのですがクリアに全身が写りません。
帰宅後再度パチリ。
肉厚があって、捌いていると包丁にハッキリと跡が残るほど脂が乗っていましたよ。
残念ながら後が続かず、気持ち的にももう満足だったので納竿としました。
この日は結局、10センチのネンブツダイと48センチのクロダイのみの2尾の釣果でした。
とはいえ、この西向きの釣り座はやはり侮れないなと思いながら、気持ちよく帰路につきました。
最近カイズ慣れしてましたが、久々に大型が来たことで、海はいよいよ秋から冬へ。
冬と言えば大型のクロダイです。
皆さんも是非冬磯へ出掛けてみてください!
P.S そう言えば、日曜ドラマの「日本沈没」、最終回は撮影で岩井袋の景色がたくさん出ていましたね。なんか嬉しかった(笑)