仕掛けをクロダイ仕様(!?)に変更し、投入。
オキアミがそのまま残って戻って来ました。
次も、その次も同じように戻って来ます。
居ないのかな?
ちょっとイヤな予感がします。
一般的には、オキアミがそのまま残っていたら大きめの魚が寄って来てエサ取りが散ったと期待するものですが、仕掛けはクロダイのタナまで一気に落としているので、居れば何かしらの反応があってもよいからです。
粘り強く1時間程続けていますが、反応がありません。
付けエサをサナギに変更しますが反応なし。
コーンも…
ハリのサイズを落としたり、ウキ下を替えてみたり、あの手この手で対策しますが状況は変わりません。
かれこれ2時間位経過した頃、潮の向きが右から左に変わり、海面が波立ってきました。
これは何かが変わるかな。
そう思いながら、仕掛けをスタート時の組み合わせに変更。抵抗を小さくするためにウキを電気円錐のB号に変えます。
投入。
オキアミがエサ取りに取られたので、ガン玉を打ちます。
また投入。
ウキに微妙な変化があったので仕掛けを回収すると、オキアミの背中がかじられています。
歯形を見るとクロダイっぽい。小魚はオキアミの頭から吸い取るように取ってゆきますが、クロダイは警戒心が強いので、ハリを避けて身をかじる、というのが私の経験上の見方(もちろん頭から食いつくこともあるでしょうが)なので、特にリンゴを齧った時のようなキレイな形で齧られている時はクロダイの可能性大と判断しました。
続けてオキアミで攻めますが反応が薄れたので、サナギの出番です。
するとサナギが半分かじり取られて戻って来ました。
居る!
潮が変わったことでなぜかは分かりませんが、クロダイが寄って来たようです。
さて、どうやって喰わせようか。
試しにスイートコーンを3粒ハリ付けして投入してみました。
これは単に、サナギで本格的に攻める前に、ちょっとだけコーンを試したくなったからです。
するとウキに反応が。海面下に一瞬引き込まれ、また海面に。
スイートコーンはネットの他の方のブログなどで釣れると知って持っては来ましたが、私自身はクロダイを釣ったことがないので、反応があったこと自体、半信半疑です。
サナギで攻めることをもう忘れて、気持ちはコーンへ。続けて同じようにスイートコーンを3粒付けます。今度は意識的に身が詰まっていそうな丸っこいコーンを選んで付けました。
また反応が出ました。
ウキが海面から20~30センチ位引き込まれています。
まだ半信半疑です。
しかし、今度は一旦海中に潜った電気ウキが更に引き込まれていきました。
ここで早アワセは禁物、とばかりにイチ、ニと数えサンでサッとアワセると、ドシッとした思い手ごたえです。付けているエサから、喰ったのはクロダイで決まりでしょう。
手前に引き寄せるまでに2度、力を振り絞って逃げようと暴れましたが、なんとか足元に寄せ、玉網を手に取ってライトで照らすと…
銀鱗です。
間違いなくクロダイでした。
秋とは言え結構サイズがありそうです。
無事に玉網に取り込んだクロダイは44センチ。
秋のチヌ釣りにしては上出来のサイズです。
その後はスイートコーンへの反応もなくなったところを見ると、その日の当たりエサは個体によって異なるのでしょうか。
しばらくすると潮も動かなくなってきたので、納竿としました。
運が良ければカイズ(30センチ以上40センチ未満のクロダイ)を何枚か釣れればよいと思っていた今回の釣りですが、初めてコーンでクロダイを釣ることができたので、満足の一日となりました。
蛇足ですが、家で捌く際に胃袋の中身を見てみると、オキアミだらけでした。
となると、今回コーンで釣れたのはマグレ?
- 完 -