房総半島でクロダイを釣りたい人のためのブログ

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外房の一級地磯 黒鼻の磯 - 後半

登り坂の林を抜けると今度は鬱蒼と茂る草むらに突入します。足元が草でよく見えないことに加えてでこぼことしているので、重い荷物を持っているとバランスを崩しそうになります。

 

草むらを進むと一気に視界が開けます。そこがちょうどこの小高い山の尾根線になりますが、更に進むと、草むらが途切れ、いよいよ岩肌露出エリアに到着。

 

この場所から進行方向に向かって右側に、男性的な磯場が、そして群青色の外房らしい海の景色が広がります。日中は海が陽の光を反射してキラキラ輝き、その海の景色を険しい磯の形に切り取ったかのような海と磯の色のコントラストが、まさに絶景という表現がぴったりです。

恐らく、これだけ苦労して自分の足でやって来たからこそ、この景色がみられるのだと思います。

 

さて、この場所からは、海に向かってロープ伝いに急斜面の崖を降りて磯場に入るルートと、やって来た道の進行方向を更に進んで、同じく急斜面をロープ伝いに降りて行くルートのふたつがあります。どちらもかなり危険です。前者のルートが比較的マシですが、万が一転がり落ちたら、その先は海。

 

慎重に、泥で濡れたロープを掴んでゆっくりとくだります。下りきると、約1m位の高さある垂直な崖があるので、注意しながら降りると、そこは磯場のワンドの奥になっており、右と左に別れます。釣り座としては、右に進んでワンドを回り込むように進んだ先にちょうど良い高さの釣り座があります。ちなみに、左に進んだ先にある磯場は、海から高さがある(凪なら海面近くまで降りられますが)ので、慣れない方は注意が必要です。

 

ご存じの通り、房総半島では水深が浅い釣り場が多いので、ここで初めて竿を垂れると、その水深の深さに戸惑い、自分の釣りが出来なくなるかもしれません。しかし、これも引き出しを増やすための勉強と思って、あれこれ試したり工夫しながら、がんばるしかないです。

 

この黒鼻の磯は、実際に釣りをされる前に、一度、手ぶらで下見をしに行くことをオススメします。そして磯場までのルートがご自身にとって問題無さそうであれば、挑戦してみてください。また、渡船でも渡してもらえるようです。

 

ここは、夏場はルアー仕掛けも持参して、朝まずめの回遊魚狙いも面白そうですよ。

 

あの素晴らしい絶景は、山越えの苦労の後で是非皆さんにも見ていただきたいなと思います。