房総半島でクロダイを釣りたい人のためのブログ

房総半島でクロダイに出会いたい人、集まれ!

釣行報告 洲崎公園下の磯 (その4)

さあ、掛かってくれたメジナくんには感謝しながら海に戻してあげてと、次はクロダイだ。

時刻は20時を回ったところです。

 

北西方向の対岸(三浦半島かな?)が時折ピカッと光っているのが気になります。そのうち雷でも鳴るようなことになるとすぐに納竿しなければならなくなるかもしれないのと、22時頃には潮位が100cmを切るので、あまりのんびりはしていられません。

 

ここからはクロダイ狙いに絞るため、つけエサをサナギ中心で行こうと決めます。磯ガニは残り2匹しかないうえに、小さめを揃えてきたため、これまでの感じだと喰い込まずに取られる可能性がからです。

 

それにしても、エサを針付けする際にペンライトを点けると無数の羽虫が寄ってきて、まさに虫の中で釣りをしている状態。釣りでもなければ絶対に踏み入れない世界です。

 

サナギを付けて何回か勝負に出ます。

時々電気ウキが海面で滲みますが、回収して見てみると付けたときのまま残ってくることもあります。針をサナギの身に完全に隠してみたり、サナギを真ん中で切って2つ掛けにしてみたり、針にちょうど隠れるくらいの大きさにしてみたりと、なんとか喰わせようと必死です。

 

そして、恐らく1時間くらい粘った時です。

 

またまたウキがじわーっと海中で止まりました。来た、喰い込め喰い込めと念じていると、ゆ~っくり引き込まれ始めました。

 

来た!

 

咄嗟に竿を立てます。

一瞬、確かに重量感が手に伝わります。

 

よしっ!

リールに手を掛けてもう一度アワセを入れます。次の瞬間、頭の中に絶望間が広がりました。

 

急にふわっと軽くなったからです。

またかあ。

確かに感触があったのに何故なんだ。

 

仕掛けを回収してチェックすると、なんと針がありません。

しまったあ。

 

先程メジナを釣った時に、結び目が緩んできていたのかもしれません。ガッカリ。

 

その後は22時過ぎまで粘りますが、相変わらず針掛かりしません。

 

そして、最後にメジナでよいからもうひと遊びさせてくれとオキアミに変更して流したところ、電気ウキがピュピュっと横に走って小物が掛かった感触があったのですが、これは見たくもないフグ。

 

フグが出てきては万事休すか、と緊張の糸が切れたところで、納竿としました。

 

久々の釣行でクロダイには出会えませんでしたが、玉網サイズのメジナには出会えたので、満足でした。次回は何とかしてクロダイの銀鱗をこのブログにアップ出来るように頑張りますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

釣行報告 洲崎公園下の磯 (その3)

1~1.5秒くらい押さえ込まれたウキは、また元に戻ったかと思うと、再び押さえ込まれたように見えたので、軽くアワセを入れてみると、空振り。乗って来ません。回収すると、ハリに付けた蟹はまるごと無くなっていました。

 

次も、その次も、電気ウキの灯りがボワッと滲んで押さえ込まれた瞬間、ここで蟹を引っ張るなりして喰っている、つまりアワセを入れて針掛かりする可能性が一番高いのは、この一瞬であるはずと考え、またアワセを入れますが、やはりダメ。そしてまた、空バリだけが残って戻ってきます。

 

これではもうお手上げです。

あとは、テンポよく仕掛けを入れて、クロダイが`誤って´針掛かりするのを待つしかないのでしょうか。しかし、テンポよくと言えるほど磯ガニのつけエサは残っていません。

 

辺りはいつの間にかほぼ闇に包まれてきました。

 

私は、リズムを変えるためにつけエサをオキアミに変えてみます。オキアミの方が明確にアタリが出るかもしれないからです。

 

第一投、着地した電気ウキはすぐに水面で滲んだように揺れています。しかし、しばらくすると灯りがハッキリと見えるようになったので、恐らくつけエサが何者かに取られたのでしょう。

 

その後もやはり、蟹の時と同じような反応で、軽くアワせてみても、針掛かりしません。

 

今日は明らかに苦戦モードです。

そこで、まずさっきからつけエサを取っていく魚がクロダイなのか他の魚なのかを確認するために、つけエサをサナギに変更しました。

 

第一投が着地しました。コマセを撒いてしばらく待ちますが反応なし。もう少し粘ろうか。ちょっと誘いを入れてみると、ウキがボワーっと海中に引き込まれて、また戻り、また引き込まれてそうになったところで、軽くアワセをいれます。

 

おっ、これは オ モ イ !

 

やっと乗りました~


f:id:Kokoromachi:20200609185516j:image

釣れたのは口太メジナ

型的には40cmまで届きませんでしたが、今日のコンディションから考えると、十分な納得サイズです。

 

一枚釣ってこれまでのモヤモヤした気分が少し晴れました。しかし、ビックリしたのは、このメジナ、なんとサナギに喰ってきたではありませんか。メジナがサナギを喰うなんて聞いたことがありません。

 

魚がいることは分かりました。

次は、なんとかクロダイを仕留めてやると、気合いが入ります。

 

 - つづく

 

 

 

 

 

 

釣行報告 洲崎公園下の磯 (その2)

潮位は十分釣りができるくらいまで上がっているようです。曇ってはいますが明るいうちに着けたので、心にゆとりを持って準備に取りかかります。

 

まず、来る途中で溶かしたオキアミのブロックをバッカンの中で崩し、チヌパワーダッシュを半袋と混ぜます。それからチヌパワーV10白チヌを3分の1加えます。海水を加えながらかき混ぜ、特に角と底に配合エサが粉のまま残らないように混ぜて全体がいい感じになったら、また3分の1を加えて同じように混ぜ、またいい感じになったら最後の3分の1を混ぜ込み、全体がモチモチしたら一回上から満遍なく押して空気を抜き、マゼラーでコマセ柄杓ですくえるようにほぐします。これで出来上がり。

 

空には雨雲っぽい黒い雲も出ていますが、天気予報を見た限りでは当分大丈夫そうです。

 

実釣前に、いつものようにポイントにコマセを10回ずつ、数分毎に撒いて、10分くらい経ったら.仕掛けを作り始めます。

 

磯竿は1.2号の5.3m。電気ウキB号、道糸2.5号、ハリスは2号で、予想越えの大物に備えます。針はチヌ2号で、ウキ下は半ヒロです。

仕掛けを作りながらも、コマセは絶やさず入れます。

 

仕掛けを作り終えた頃には、きっと魚がポイントに寄ってきているはずです。

 

つけエサは、いつもはオーソドックスに、オキアミから始めるのですが、まだ明るさが残っていたのでどうせフグに取られるだろうと思い、今日は磯ガニをつけて、いきなりクロダイの反応を見ることにしました。

すると、第一投からウキに反応があります。

一瞬引き込むかとも思わせますが、これは、きっと突ついているだけでしょう。しばらくすると反応が少なくなったので、仕掛けをかいしゅうすると、蟹の背中の一部が残っただけで、取られています。なんと、最初からクロダイの反応が出ているではないですか。

やる気のギアが一段上がります。

 

以前にも書いたように、ここは、時々蟹がアタリエサになります。しかしアタリエサにならないこともあるので、今日も10匹に抑えて購入して来ました。もっと買っておけばよかったかなあ。心の中でつぶやきます。

 

次も磯ガニで攻めます。

しかし、しばらくしてから回収すると、今度は針しか残っていません。小さめの蟹にしたからまるごと持っていかれてるのかもしれない。次回からは、もう少し大きいのも混ぜた方がよいかな。

 

第三投目、はじめは先程と同じように突つかれた感じでしたが、ドラグフリーにして、出来るだけ違和感を起こさせないように注意します。

 

すると…

あっ、ウキが押さえ込まれた!

 

 -  つづく

 

 

釣行報告 洲崎公園下の磯

6月6日、緊急事態宣言後の初釣行に行って参りました。

 

いやあ、この3ヶ月間長かったです。

人間っての不思議なもので、あまりに我慢しすぎるとその環境に適応してしまい、行かない生活の方がたくさん寝られたりダラダラ過ごせて楽だったりすることから、何故あんなに行きたがっていたんだろうなんて思ったりすることもあるのではないでしょうか。

 

幸い私の場合は、コロナによる自粛生活開始をキッカケにこのブログをスタートし、しかもこんなにたくさんの方々に読んでいただくことで、釣行への「ハヤルオモイ」を失うことなく解禁日を迎えることができました。

 

みなさま、どうもありがとうございました!

 

と言う訳で、ハヤる気持ちを抑えつつ、家を出たのは土曜日の昼過ぎです。本日の予定は、夕方に南房到着、日の入り少し前から初めて、潮位が100cmを切る前の21時頃に納竿。実質4時間位の釣りになりますが、この間に大好きなクロダイと巡り会えればと思っています。

 

私は、千葉に住んでいるので国道14号線を、市原市(千葉の地名)の「釣具のポイント」と「市原フィッシングセンター」でエサなどを仕入れる以外は、途中で曲がることもなく、ひたすら南下します。

 

蟹をエサに使う方、市原フィッシングセンターは、「小さめの磯ガニ」等お願いすると小さめだけ選んでくれます。一匹40円。仕入れが少ない他の釣具屋さんだとなかなかここまでは出来ないと思います。愛想は悪いけどサービスは良さそう、是非ご利用ください。(笑)

 

今回の目的地は、房総半島の最西端にある洲崎です。洲崎と言えば洲崎灯台。先日ここの公園下の磯場をご紹介した時の釣り場には既に人が入っていたので、そこから小さなワンドを挟んだ磯場で始めたいと思います。

 

気温は夕方時点で22~23℃。微風で海もどちらかというとベッタリ。もう少し元気が欲しいところ。来る途中のんびりしたためか、着いたときには既に17時過ぎ。でも最近は18時過ぎでも昼間のように明るい日もあるので、夜釣りにはちょうどよい到着時間です。洲崎の磯は、以前にも書いたように非常に浅いので、明るいうちはフグしか釣れません。ここに来るなら、早朝か夜がオススメです。

 

海を見るとところどころ白っぽく見える砂地があるので、そこにコマセを集めてクロダイを寄せる作戦です。私が構えた釣り座からの距離は15m位でしょうか。

 

久々に見る磯場の海の景色には人工的なものが一切映り混んでなくて、日常から切り離されたような感じがして、心が洗われます。そこが磯場の良さなのではないでしょうか。

 

さて、今日のコマセの準備に入ります。

釣果もいいけど、今日はのんびり自由を噛み締めながら釣ろうかな、などと考えながら。

 

 - つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



素朴な疑問 - 2

よくテレビでプロの方達が番組の冒頭で、磯に上がるとその釣り場から見た海を指しながら、

「左手の手前から沖に向かって払い出している潮と右手からこの磯の先を流れる潮がぶつかって、ちょうどこの先から沖に向けて動いています」みたいなことを言われています。

 

画面を凝視してみたり、目を細めてみたり、いろいろやっても全く分かりません。

 

沖に払い出してると言われればそうとも思えるし、でも沖から手前にぶつかってきているようにも見えるし。

 

グレ釣りなどは、以前お名前を書かせてもらった平和卓也さんの分かりやすい解説の釣りを見ていると、潮の流れがこうだからココに仕掛けを入れるとこう流れるはずだから、あそこで喰うはずと言いながら仕掛けを入れ込み、本当にグレを掛けたりしているところを観ると、やはり潮の動きが見えているんだあ、と思います。

 

でも、他の方達の釣り方を見ていると、前回書いたように、カメラが仕掛けを追ってくれないので、潮が右から左とか、ホントに見えてるのか、失礼ながら疑いたくなってしまいます。

 

実際の釣行の時にも、高いところに登っては、あちこち海の状況を知ろうと思って、偏向グラスをかけてジーっと見ようとするのですが、何年やってもコレだけは感覚が掴めないのです。

 

少しならお金を払ってでも誰かに教えていただきたいくらいです。(笑)

 

そういうわけで私の釣りは、いつまでたってもウキ頼み。

 

だから他の方に自分の釣りを自信をもってオススメするのを躊躇してしまう気持ちがどこかにあります。

 

しかし、クロダイ釣りに関して言うと、潮の動きの見極めは必須事項ではない(潮に仕掛けを乗せて釣るのではなく、コマセと仕掛けに魚を寄せて釣る釣りだと思っている)ので、あまり気にしすぎなくてもよいと考えています。

 

たとえば、仮に風によって仕掛けが、向かって右側に動いていたとしたら、引っ張られてハリスから針までの間は浮くのはウキ止めにウキが当たって行き場を無くすからであって、海中の潮の流れの影響だけではないと思います。要するに、風がどうだとか潮がどうだとかは原因に過ぎず、仕掛けが浮いているという状態を感じたら、単にガン玉を打ってやれば解決です。この点は、理論派の方達から見たら看過出来ないかもしれませんが、これまで述べてきたような感覚的な釣りでも結果としてクロダイが釣れていれば、問題ないはずです。

 

私が言いたいことは、理論は釣りをゲームとしてより楽しむためのプラスアルファとして大事ですが、野性の本能と我々人間の知性の駆け引きという観点で考えると、必要最低限の感覚と工夫があればクロダイは釣れると思います。

 

なかなかクロダイが釣れなくてあれこれ考えてしまっている方、肩の力を抜いて、基本に忠実に、もっとシンプルに考えてみるのもアリですよ。

 

 

 

 

 

 

 

釣り番組への期待

以前にも書きましたが、私は、地上波やケーブルテレビで釣り番組をよく観ます。

 

最近、なんとなく釣り番組の種類が増えたようですね。また、同じ番組を千葉テレビでもTVKでも埼玉テレビでもやっているので、ダブリも多く、録っては消しで結構忙しくなりました。(笑)

 

私の好みで恐縮ですが、クロダイ釣りを一番楽しく伝えてくれるのは、TV番組「フィッシング倶楽部」の島田細香さんと南康史さんのペアです。相手に合わせて気持ちよく釣りをしてもらいながら、視聴者のことも考えてしっかり番組を進行させる島田さん。素朴でのんびり明るく方言丸出しながら円錐ウキでクロダイを次々と釣り上げる南さん。観ていて気持ちを和ませてくれる名コンビですよ。

 

さて、釣り番組と言えば老舗の「Theフィッシング」などがありますが、この番組を含めて、最近釣り好きの視聴者のひとりとして、ちょっと残念なのは、カメラワーク。ドローンを駆使して、釣り場の全景を収めるなどの工夫はあるものの、物足りなさが残ります。

 

それは何故なのか。

 

観ていてあまり勉強にならないからです。

我々が観たいのは、釣り人のやや後ろから格好よくアワセてポーズを決めるところとか、遠近法を利用して釣れた魚を大きく見せるところではないからです。

 

観たいのは、仕掛けの操作です。

誘いの入れ方やアタリの取り方、なぜココにコマセを入れてそこに仕掛けを入れるのか、アワセのタイミングをどこで見極めるのかなどの、より技術的なところだからです。

 

釣りがより上手くなりたいと思う釣り人って、そこら辺のテクニックこそ伝授してもらいたいと思っているのではないでしょうか。

 

もちろん視聴者には見たこともない磯場の美しい景色や、バッと釣り上げる爽快感を求める人もいるでしょうが、それだけだったり、はたまた釣りガールで視聴率の底上げを図ったりするような番組ばかりだと、ちょっと。

 

制作会社の方々には、是非、本格的なプロならではのテクニックを我々素人に教えていただけるような番組をつくっていただけると有り難いと思います。

 

あと、蛇足ながら、どの釣り番組も同じようなノリのやかましい音楽、そろそろ見直してほしいと思うのは私だけかな。それより、その場の波の音、トンビやカモメの鳴き声など、自然を感じさせてほしいです。

 

文句多すぎでしょうか。(笑)

 

釣具屋の誘惑

皆さんも、釣りに行く途中でエサなど購入しに釣具屋さんに立ち寄りますよね。

 

私は、毎回立ち寄って、いろいろ買ってから海に向かいます。ただ、行く前って、気持ちがなんとなく解放された気分になっているので、ついつい要らないものまで買ってしまったりして、後々後悔することが多いです。

 

以前書いたクロダイ釣りのための最低限の準備を前提にしたときの、買わなくてもいい無駄なもの、について、あくまでも個人的な考えですが、書いてみようと思います。

 

まず、必ず使うコマセ用のオキアミですが、半日位の釣り時間であれば3キロブロック一枚で十分です。配合エサが合わせて7キロあるからもう少し必要かもしれないなどと思って追加を買っても、買った分だけの効果(釣果)には必ずしも繋がらないと思います。

 

次に配合エサです。釣りの途中でせっかく時合いが訪れたのに、コマセが足りず後ろ髪を引かれる思いで納竿という過去のトラウマからか、つい欲張って多めに作ってしまい、納竿の時間にまだまだたっぷり残ってしまい、結局海に流すハメになったことはないでしょうか。配合エサ一袋が3.5~4キロとして、3~4時間の釣りなら集魚型と沈下型2種類をそれぞれ半袋ずつで、十分。6~8時間の釣りでそれぞれ1袋ずつといったイメージでしょうか。ちなみに、南房などの超浅場の釣り場であれば、集魚型1種類でも全然釣れますよ。

 

さて、小物系ですが、私は根掛かりなどで仕掛けを無くす場合に備えて、常に最低5回分仕掛けが作れるように、すべての小物を5セット以上常備しています。理由は、昔夜釣りで、根掛かりのために5個ウキを回収できなかった過去があるからです。(笑)

 

特に買ってしまいそうだけど費用対効果で、買わなくても大丈夫と私が思っているものは、

 

①サナギミンチ(サナギが有効な釣り場は別)

②エキス系(「◯◯にこれだ」みたいな)

③いわしミンチ(雑魚も寄せる)

④コーン(これで反応があったことがない)

⑤練りエサ(房総で釣ってる人見たことない)

⑥ハサミやペンチ(¥100ショップで買える)

⑦アミ(クロダイ釣りには不要)

⑧ボケジャコ(弱すぎて役に立たず)

などなど

 

緊急事態宣言も解けていよいよ釣り自粛解除ですが、誘惑に打ち勝って、節約できた費用をこれまで行けなかった釣行に充てようと思います。(^^ゞ