房総半島でクロダイを釣りたい人のためのブログ

房総半島でクロダイに出会いたい人、集まれ!

朝まずめ夕まずめ - 前半

房総半島のクロダイはどの時間帯が釣れると思いますか?

 

釣りにハマって毎週のように房総の堤防や地磯に通い詰めていた頃は、毎週金曜日の夜21時頃に帰宅すると、まず釣具屋さんに電話でコマセに使用するオキアミブロックの解凍をお願いし、大急ぎで風呂と食事を済ませてから3~4時間ほど寝て、夜中の2時頃に出発し、途中でお願いしていたオキアミを受け取り、日の出前に釣り場に着いていました。

 

まだ暗いうちに釣り場に着く理由は、朝まずめに魚を釣るためと、一日中できるだけ長く釣りを楽しみたいからです。

 

コマセ、仕掛けを準備しているうちに辺りがじわじわと明るくなってきます。日の出です。この時間帯の空気は本当に美味しく、寝不足を我慢して来た甲斐があったと思う瞬間です。

 

皆さんもご存じと思いますが、魚が比較的釣りやすいと言われるのが、日の出前後の朝まずめと、日の入り前後の夕まずめです。

生物学的なことはよく分かりませんが、要するに、人間が朝昼晩になるとお腹が空くのと同じで、魚にも捕食スイッチが入る時間帯であり、捕食スイッチが入ると、魚の食欲が警戒心を越えて、陸に近づいて来るからだとどこかの記事で読んだことがあります。

 

では、クロダイの場合はどうでしょう。

 

私の拙い経験からですが、房総半島で朝まずめクロダイを釣ったという話を見たことも聞いたこともありません。

水深3~4メートルの浅場が多い房総半島では、日の出と共に、フグや小メジナなどの小魚が一斉に涌き出てきて、そういったエサ取りをかわしてクロダイにたどり着くのが至難の技だからではないでしょうか。

 

明け方から釣りを始めると、夕方頃にはクタクタになります。真っ暗になると、釣具の片付けとか車を止めてある場所まで荷物を抱えて戻るのが大変なので、私はいつも、日が完全に落ちきる前に、車に戻れるようにしていました。

 

ところが一方で、夕方頃から磯に入ってくる人達もいることにある日気がつきました。磯場は日中から釣りを楽しんでいる人たちで埋まっているからか、すぐに始めるでもなく、のんびり腰掛けて休んでいたり仲間と談笑したりしています。

 

こんな時間に来て夕まずめまで、たった数時間釣りをするために、この人達はわざわざ遠くから来ているのだろうか。時間がもったいない、と当時の私は思っていました。

 

ところが、これは大きな勘違いだったようです。

 

- つづく -