やはり地球温暖化とかと関係があるのかないのか分かりませんが、6月には猛暑が日本列島を襲い、一部の地域では40℃超えの信じられない暑さとなりました。朝から30℃を超える日もあったりして、これからどうなってしまうんだろうと思った方も少なくないのではないでしょうか。
この暑さ、我々釣り好きにも影響大アリで、いつも日中の釣りを楽しんでいる方々は、熱中症に日射病と、本当に注意してくださいね。
私もずっと以前の記事でもご紹介した通り、外房の吉浦の磯で熱中症症状に陥りました。吉浦の磯って、いかれたことがある方はすぐに「あそこは確かに危険だよね」と思われるかもしれませんが、駐車場の目の前に陽の光を遮るものが何一つない広大な磯場が広がっていて、釣り座まで細かな溝をまたぎながら5分位歩かなければなりません。
そうです、何かあってもすぐに避難することができないんです。
しかも、釣りをしている最中は、鉄板の上で釣りをしているような状態で、照り返しも強く、危険です。
私の場合、釣りをしていたところ、急に頭痛がしてきて、こめかみの脈打つ感じが強くなってきたので、これはヤバイと思って釣り具をかたずけ始めたら、いよいよ危険を感じて、フラフラしながらクルマに戻り、冷房をガンガンにかけながらジッとこらえていた経験があるので、よくわかります。
そうは言っても、分かっていながら出掛けてしまうのが釣りバカたる由縁。(笑)
そういう方々は、これを機会に「夜釣り」に挑戦してみてはいかがでしょうか。
夜釣りは、真っ暗な中での釣りなので、どうしても危険なのではないかという先入観があるかもしれません。どれは確かにその通りで、油断していると海に落ちたり、磯場で躓いて転んで怪我をしたり、といったことに繋がることも、もちろんあります。
でも考えてみてください。
日中だって先程の熱中症やら日射病やら、油断しているとテトラから足を踏み外すことだってあるかもしれないし、危険と隣り合わせであることには変わりありませんよね。
そうやって夜釣りのメリット、デメリットを考えてみると、ザックリ次のようになるのではないかと思います。
まず、デメリット。
1. 先述の通り、暗いので足場などに注意が必要
2. 夏場などはライトに虫が集まってくるので、虫対策をしていないと刺される。
3. 真冬は凍えそうになる。(笑)
アレッ、もう出てこない…
次にメリット。
1. 釣り場が比較的空いているので、普段は混んで入れないような釣り座を、独り占めできることがある。
2. きれいな夕日、そのあとは波の音を聴き満天の星を眺めながら釣りができる。
3. 人が少ない分、静かに釣りに集中できる。
4. なんといっても良型の魚が警戒心を解いて陸地付近まで寄ってくるので、大物に出会えるチャンスがある。
5. 電気ウキが波間でゆらゆらする姿に心癒され、良型の魚が掛かって海中で光をにじませながら引き込まれる様は幻想的でさえある。
6. 夏場は、日中の暑さが嘘かのように釣りやすい環境になる。
ほらね、良いことばかりではないですか。
炎天下の中で、しかもフグやネンブツダイの絨毯の中を釣るよりも、ずっと効率よく気持ちよく良型に出会える確率が高いんです。
夜磯が不安な方は、堤防が安心かもしれません。
これから夜釣りに挑戦してみようと思われる方に一つだけオススメすることがあるとすれば、アオリイカなどのイカ類を狙うエギンガーやスズキ狙いのルアーマンが集まるような堤防は避けた方がよいかもしれませんね。ネットで調べると集まりやすい堤防などはすぐに分かります。
周りでエギやルアーをポンポン投げ入れられると、魚が警戒して散ってしまったり、トラブルになることもないとは言えないからです。また、大人数で来られている人達は時として(なぜか夏は特に)気持ちが大きくなって周りで静かに釣っている人達に迷惑をかける行為をする人を時々見かけるからです。
さあ、いよいよ魚の活性もピークの夏。
良型クロダイを狙いに釣り場へ向かいましょう!
- 完 -