磯ガニの残りは5匹。
もう少し買っておけばよかった、と思いながら、釣りを再開してから、ちょうど3匹目で、ようやくウキの動きに変化が出ました。
電気円錐ウキの光る部分、遠くから見ると丸く輝く部分がやや小さく絞り込まれたようになり、一瞬そのまま止まります。
喰い込め、喰い込んでくれ~
すると止まっていたウキが海中に引き込まれて行きます。
これは来たでしょう!
一拍置いてから、サッとアワセを入れると、ガツンという重みが竿に乗りました。
魚に主導権を握られると、水深がないこの釣り場では、海底の根に道糸またはハリスを擦られて切られてしまうので、竿を目一杯たてて、更に背中側に倒しながら、浮かせます。魚は水面でバシャバシャ頭を振って逃れようとします。魚の引き込みが弱まったところで一気にリールを巻いて、寄せに入ります。
玉網を手にして懐中電灯で浮いてきた魚を照らすと、銀鱗が… あれっ、何かが違う。
磯に下ろしてよく見ると、なんとクロダイではなく、フッコ(スズキの子供)ではないですか。45cmくらいはありそうです。
そう来たかあ。
外道とはいえ、クロダイを釣っているとなかなかお目にかかれないのて、悪い気はしないです。(笑)
さて、次こそ本命を。
しかし、磯ガニを付けエサにして仕掛けを投入しますが、今度は全く反応がなくなりました。
カニは元気なまま戻ってきます。
イヤな予感です。
エサをオキアミに戻して、ウキ下も確認してと。
1投目をポイントに入れ、コマセを2杯撒き、3杯目を救おうとしながらウキを見ると、既に海中へ。
急いでコマセ柄杓を置いて、アワセを入れると、乗った! しかし、先程よりも軽く感じます。これはクロダイでしょう。
それほど苦労せずに寄せてきた魚体、間違いなくクロダイの銀鱗です。
玉網で丁寧に掬って確認したところ、40cmに至らずの37cmのカイズくん。でも、ありがとう!
今回も運良く玉網サイズのクロダイ、そしてフッコと遊ぶことが出来て、よい釣行となりました。
ちなみに、ロストしたと諦めていたウキは、満潮に向けて上げてくる潮に乗って、磯際まで寄ってきたので、玉網で無事に取り戻すことができました。
次は、いつ行けるかなあ…