春一番が吹き荒れる中、どうしても我慢が出来ずに家を飛び出しました。
とりあえず南風を背に竿を出せる釣り場を求めて内房方面にクルマを走らせますが、行くアテはありません。
そうこうするうちに内房金谷に到達しましたが、海は大荒れで台風のような高波が次々と押し寄せている状況で、これは何も出来ずに帰宅するパターンかと覚悟し、今日はドライブしに来たのだと自分に言い聞かせます。
岩井袋公園下がある勝山も行くだけ無駄。
南向きの富浦もとんでもないことになっていました。
更に南下…
館山まで来ましたが「やっぱりこういう日は家で静かに過ごした方がよかったのかも。」などと考えてしまうぐらい、館山湾も荒れています。
せっかくここまで来たのだから、南風に強い洲崎でも最後に見て帰ることに決めました。
洲崎は台場公園の入口手前から入口に入らずに右手に獣道に続くすきまがあるので、そこから入って茂みを越えて5分ほど歩くと、ちょうどいつもの磯の先端側から小さなワンドを挟んだ北向きの磯場に続くルート途中の小さな船揚げ場に出ます。出たところから右側にも一見良さげな磯場がありますが、下が岩盤で魚の寄りは今一つのよう。船揚げ場の左側をワンドに沿って歩いて行くと広い磯場に着きます。
磯場の海側は一面なだらかな傾斜なので時折波が這い上がりますので注意が必要なので、明るいうちに釣りやすそうな釣り座を決めておきました。
さて、磯場に着いてみると、8m/sほどの暴風が後ろ手の低い林に遮られて、4~5m/sほどの体感で、なんとか釣りが出来そうだったので、今回はそこに決めました。
今回は浅場の釣りになったのと、21時頃には潮が引いて釣りにならなくなりそうなので、チヌバワーV10白チヌとオキアミ解凍3キロのみとしました。
洲崎はコーンやサナギの実績がほとんどないため、付けエサはオキアミだけで勝負するつもりです。
17時釣り開始。
一投目から付けエサが取られます。コマセを撒くと海面がザワつくところを見ると、活性は高そうですが、しばらくして掛かってきたのはなんとフグ。ガーン😨
オキアミの付けエサだとフグから逃げられません。そこで、早くも使う予定ではなかったコーンに変えて投入してみました。
あれっ、針に3つ付けたコーンのうち2つが取られています。次も、その次も。
居るのかな?
ちょっと希望の光が見えたようにも思いましたが、ここでは過去にフグがコーンで喰ってきた例もあるので、あまり期待はできないかもしれません。
付けエサをオキアミに戻して、そのあとは交互に仕掛けを入れて様子見としました。
風は西南西方面から吹いていたかと思うと時々正面からも吹き始めました。しかし、大体は南よりなので釣りは出来ます。
するとオキアミでまたウキが海中へ。
アワセると元気よく底に向かって引き込むものの、軽い!
もう分かりましたよね。
そう、木っ端メジナでした。
厳しい~
そうこうするうちに20時半を回り、潮が引いてきました。
正面からの風の割合が増えて、やや釣り難くなってきました。波も這い上がってきました。
もう既に終盤戦に入っています。
ちょっと焦りますが、ここで釣りが雑にならないようにと、自分に言い聞かせて、とにかくウキ周辺にコマセを集めることだけに集中します。
するとその時、電気ウキがゆっくり海中へ潜って行きました。一気に引き込まれなかったのでフグかメジナか。
アワセを入れると、フワッとすぐに浮いて来ました。
フグかぁ。
竿を立てて少しリールを巻いたその時です。
いきなり魚が暴れ始めたかと思うと底に向かおうとします。根にもって行かれないようにと竿を立ててこらえると、今度は沖に向かおうとします。その時、さっきの軽い感じとは真逆に、いきなり力強く走り始めたため、ジリジリとドラグがなって糸が出て行きます。
これは大きいかもしれない。
そして、絶対にバラシだけは避けたいです。
右に行ったり左に行ったり魚も頑張りますが、やっとのことで玉網に取り込みました。取り込む際にライトに照らされて銀鱗が。
しかも良型ではないですか。
この釣りにくい状況の中、よく掛かってくれました。魚にも感謝です。
見た目は痩せてはいないけれど卵を抱えて丸々太っている風でもなく、まだ乗っ込みという感じではありませんでした。
先程まで隠れていた岩場がかなり姿を表してきたので、今回は納竿としました。
家に帰ってから測ると、43センチでした。
捌いているときに脂が乗っているのが分かりましたが、1日熟成させてから刺身にして食べたところ、やや甘味がありとても美味しかったです。やはり冬場のクロダイは最高です。
これからいよいよ乗っ込みシーズンですね。
大きなクロダイを狙って、釣りに出掛けましょう!